妊産婦・乳児のいる家庭の災害の備え

更新日:2024年10月17日

ご家庭で災害時の備えをお願いします

災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。
 災害が起きた時のことをイメージし、災害に備える、どう行動したらよいか等を事前に考えておくことが大切です。

令和5年9月8日に発生した、台風13号で千葉県は記録的な大雨となり、ここ大多喜町でも土砂崩れや浸水など大きな被害が出ました。

出産を控えた妊婦さん、生まれたばかりの赤ちゃん・乳幼児を災害から守るために、各家庭での備えをお願いします。

非常用物品

災害時避難用リュックに下記の物品をひとつの袋にまとめて準備し、いつでも持ち出せるようにしておくとよいでしょう。
災害支援物資が届くまでに、2~3日かかると言われます。物品は、2~3日分を目安として準備しておきましょう。
また、食料品など、有効期限があるものが含まれるため、最低、年に1回は点検し、物品を入れ替えることをお勧めします。

アレルギーのある子の備え

避難所や車中泊避難になった際、炊き出しや配布される非常食の中には、お子さんに食べられないものがあるかもしれません。

また、備蓄でせっかく準備していても、普段の環境との違いや食べ慣れていないなどの理由ですぐに食べてくれないこともあります。そのため、ベビーフードなどは、普段から食べられるようなものを備蓄しておくこと、普段から消費して、ローリングストックを心掛けることがポイントです。

また、避難所では親以外の大人にもアレルギーがあることを知ってもらうために、お子さんの背中にアレルギーのある食べ物を書いた紙を貼ったり、首から下げられるように札を作成しておくこともおすすめです。

 

日常で食べているものを消費しながらストックする「ローリングストック」がおすすめ

食品の備蓄は簡単に、誰でも無理なく始められます。ふだん食べている缶詰、インスタント味噌汁、インスタント麺、お子さんのミルクなど少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、食べたらその分を買い足すだけです。

備蓄のコツは、3つです。

  • まずは、ふだん食べている食材を多めに買って、蓄える
  • ふだんの食事で食べる
  • 食べたら買い足して、補充する

蓄える→食べる→補充することを繰り返しながら常に一定量の食品を備蓄する方法をローリングストックといいます。

アウトドアやキャンプでも使える食品もありますので、ローリングストックを日常生活の一部に取り入れてみましょう。

食品備蓄についての詳細は、こちらもご参考になさってください。

乳幼児の備え

1.ミルクの備え

どうしても母乳で足りない分は、粉ミルクや液体ミルクを活用することもできます。そのため、粉ミルクと哺乳ビン、紙コップや使い捨てのスプーンを備えておくと安心です。長期保存できるミルクは、アレンジレシピで離乳食にも使えます。

2.離乳食の備え

びん詰やレトルトの離乳食を多めにストックしておきましょう。またレトルトの離乳食はふだんから食べ慣れておくことも大事です。

3.好きな食品や飲み物

こどもが日ごろから好きな食品や飲み物を備えておくと、災害時でもリラックスしたり安心したりできます。

妊産婦の災害時の健康チェック

妊娠中は、冷えるとお腹がはる場合がありますので、できるだけ温かくするよう心掛けましょう。また、長時間無理な姿勢でいると、血行が悪くなり血栓ができやすくなります。避難中は水分摂取を遠慮してしまいがちですが、お母さんと赤ちゃんのために、積極的に摂るように心がけましょう。足を動かしたりストレッチをすることも大切です。

 お腹の張りに伴って、出血をする場合があります。清潔なナプキンを当て、ゆっくりやすみましょう。出産に繋がる場合もあるので、かかりつけ医師に連絡し指示を得ましょう。

「あかちゃんとママを守る防災ノート」の活用

「あかちゃんとママを守る防災ノート」には、妊娠中や産後の女性、乳幼児がいる家庭での災害への備えや、防災が起きたときの行動のポイントが記されています。

ノート形式になっており、ご自分で書き込みながら災害に対する備えができるようになっています。

自分の地区の避難場所や避難ルートの確認、避難バッグの準備、避難生活で必要な行動、ご自身や赤ちゃんの健康管理など、災害時は考えることがたくさんあります。
万一の備えのために「あかちゃんとママを守る防災ノート」を活用し、準備してはいかがでしょうか。

 

下記よりダウンロードしてお使いいただけます。

出典

平成 27 年度厚生労働科学研究費「妊産婦・乳幼児を中心とした災害時要援護者の福祉避難所運営を含めた地域連携防災システム開発に関する研究」(研究代表者:吉田穂波)より引用:https://giftfor.life/tool/

おおたき子育て支援アプリ「母子モ」の活用

母子手帳はお子さんとお母さんの健康状態、すべての情報の大切なものです。常に携帯しておくことが好ましいですが発災時には持ち歩いていない可能性もあります。

すぐに適切な医療や支援を受けられるように、クラウドに保存しておくことが大切だと言われています。

大多喜町ではおおたき子育て支援アプリ『母子モ』を導入しています。

このアプリでは妊婦健診の記録だけでなく乳幼児の予防接種の記録や、成長発達の記録も記載でき、複数の情報をまとまって管理できるため大変便利です!

町からの情報も届きますのでぜひインストールください。

妊婦さん、お子さんのいるご家庭の保護者の方はどなたでも利用可能です!

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉課保健予防係
〒298-0292
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜93番地
電話番号:0470-82-2168
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